年下皇帝の甘い誘惑
「さあ、涼花も食べて。」

「きょ、今日も!」

「もう、毎朝ここで食べてくれ。」

そんな事やっていいの?

私は、パウリさんを見る。

「皇帝陛下の言う通りに。」

今度は使用人の方を見ると、あのアルッティさんが、立っていた。

「仰せのままに。」

ええっ!? アルッティさん、公認!?

「涼花。しばらく会わない内に、皇帝陛下と仲良くなられましたね。」

「いえ!そんな事ありません!」

「そうなの?」

全力で否定すると今度は、陛下が寂しそうな顔をする。

「いやいや、あの……特別な関係にはなっていないという事です。」

すると陛下は、急に拙い日本語で話してきた。

「トモダチ カラ デスカ?」

「はい?」

「今、はいって言ったね。」

「違います!」
< 34 / 152 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop