年下皇帝の甘い誘惑
これには、アルッティさんも、笑っていた。

カイの周りには、笑顔が咲く。

きっと、カイの人柄がいいからなのね。

私も、カイのような人になりたい。


「ああ、今日の朝食は、満足だったよ。涼花。」

「ありがとうございます。」

私は深く頭を下げた。

二日酔いの朝も、これで報われたわけだ。

「涼花は、満足した?」

カイが真面目に聞いてきた。

「美味しかった?」

「はい、美味しかったです。満足です。」

「それは、よかった。」


私に向けられた笑顔。

まぶしくて、目を開けていられない。


「涼花は喜ぶなら、朝食は毎日、日本食にしようかな。」

「えっ!?」

「それがいい。」

私は、アルッティさんの方を見た。

「皇帝陛下。料理は、陛下の栄養面を考えて、献立がされております。それを崩されるのは、どうかと思います。」
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