年下皇帝の甘い誘惑

「皇帝陛下。日本食は、土日の朝食にしては如何でしょうか。」

「おお、それはいい。さすがアルッティ。」

「お褒めに預かり、光栄でございます。」

こうして、毎週週末の朝食は、日本食になった。


「おい！皆、土日の朝食は、日本食になったぞ！」

「オオー！！」

キッチンも盛り上がっている。

なぜそんなに、日本食で盛り上がれるのか。

「皆はいいの？」

「良いもなにも、皇帝陛下が決めた事に、間違いはない。」

「それが、私を喜ばせる為だけだって、知っても？」

辺りはシーンとなった。

「笑えない？日本から来た一人の料理人の為に、皇帝陛下が朝食のメニューを変えるって。」

「そんな事はない。」

パウリが私の前に来た。

「俺は、日本の言葉に感動した。どんな言葉だと思う？」