年下皇帝の甘い誘惑
「カイ!」

「こんばんは。窓から涼花の姿が見えて、来てみたんだ。」

その無邪気な笑顔に、ドキッとする。

軍服を着ていると、とても大人びた彼が、私服でいるとただの好青年に見える。

「カイは……歳はいくつなの?」

「23歳だよ。涼花は?」

「2、28……」

まさか、5歳も年下だったなんて!

もう私、おばさんじゃん。

「涼花は、僕よりお姉さんなんだね。」

「う、うん。お姉さんか。ありがとう。」


お礼を言った私を、不思議そうに見てる。

ルシッカには、アラサーとかの言葉、あるのかな。

あったら辛い。


「ところで、これから街に行くの?」

「うん。でもよく分かったね。」

「この時間に外に出ている人は、大抵街に行く人だよ。誰と行くの?レーナと?」
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