年下皇帝の甘い誘惑
「すごい。」

私は荷物を置くと、一通り部屋を見て周った。

部屋は2Rって、私が日本で暮らしていた時よりも、結構いいじゃない。

ベッドもフカフカだし、文句なしだ。


「涼花。仲間を紹介するよ。」

「はい。」

立ち上がってアルッティさんの後を付いて行く。

家からお城までは、5分程度歩くだけだ。

「皆、手を休めて。」

アルッティさんが、手をパンパン叩く。

「突然だが、新しい仲間が入った。」

皆が、オーッと叫ぶ。

「日本から来た、坂井涼花さんだ。」

アルッティさんがそう言うと、周りはガヤガヤし始めた。

やっぱり外国人だと、そうなるよね。

するとある女の子が、私の目の前に来た。

「レーナよ。日本語、少しできる。仲良くしてね。」
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