年下皇帝の甘い誘惑
私がちゃんとパウリの事を考えられるように、遠慮しているのだ。

「ところで最近、パウリは大人しいね。」

「ん?うん。」

こうなるとレーナも、気づき始める。

「何かあった?」

そう。レーナは勘がいいのだ。

「……パウリに告白された。」

「おっほい!」

「それ、どこから教わってくるの?」

「パウリが言ってた。」

「パウリってば。」

きっと私が酔って口に出している事を、パウリも真似して言っているのだ。


「それで?どうするの?パウリと恋人同士になる?」

「うーん……」

これは言った方がいいのかな。

「実は、もう一人の人からも、告白されてて。」

「おっほほい!モテるね、涼花。」

「その日本語、止めて。」

レーナは笑うと、私の肩を掴んだ。
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