年下皇帝の甘い誘惑
「それで?どっちを選ぶの?」

レーナはワクワクしている。

「それで悩んでいるの。」

私は泡立て過ぎた生クリームを置いて、小麦粉を出した。

「悩む?どっちか決めるだけなのに?あっ、もしかしてどっちも選びたいとか。」

「おめでたい性格ね、レーナは。」

私は砂糖と卵、バターを出すと、小麦粉と一緒に混ぜた。

「ね、ね。私も二人の人から、同時に愛してるって、言われた事あるよ。」

「えっ!?」

割と多いのだろうか。

「ルシッカの人は、いいなと思ったら、直ぐ告白するの?」

「割と早めに言う。じゃないと、他の人に持って行かれる。」

「ええっ?そんなに恋多き国なの?ルシッカって。」

日本じゃあ、考えられない。

「レーナはどっちにしたの?」
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