年下皇帝の甘い誘惑
レーナの言葉に、私はため息をつく。

本当に?

信じていいの?カイ。

そんな気持ちを抱えながら、時間は夜になった。


「あー、疲れた。」

帽子を取って、家に向かうと、私の家の前にカイが立っていた。

「カイ。」

「こんばんは、涼花。お仕事、ご苦労様。」

「……カイの方こそ、お疲れ様。」

お互い、キスした事を思い出して、照れてしまった。

って、カイはまだ23歳なんだから、照れてもいいけれど、私はもう28歳よ!?

照れてどうすんの!?

「この後、何か用事ある?」

「ううん。無いわ。」

「だったら、街へ行こう。」

そう言うとカイは、私の手を握った。

「えっ!?カイ?」

「ああ、ごめん。着替えがまだだったね。」

カイは私の手を放した。
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