年下皇帝の甘い誘惑
そしてカイが落ち着くと、別な場所で、トランプが始まった。

「どうでしょう?皇帝陛下も、やりませんか?」

普通にお店で飲んでいる人が、カイに話しかける。

ギョッとした。

まさか、こんなに気安く話しかけるなんて。

「いいね。やりましょう。」

なぜかカイも乗り始める。

「ちょっと。知ってる人なの?」

「国民は皆、知っている人さ。」

「そういう意味じゃなくて。何、カッコつけてんの?」

はははと笑いながら、カイはトランプの仲間に加わる。


最初は、互角に戦っていたけれど、どんどんカイの戦局が怪しくなってくる。

「おいおい!皇帝陛下!トランプ弱いね~!」

最後には、負けて帰ってきた。

「あー!ダメだ!!」

そして急に、頭を抱え始める。
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