年下皇帝の甘い誘惑
「涼花には、カッコいいところ見せようと思ったのに。これじゃあ、ダメだ。」

「カイ……」

「笑わないでくれ。これからお酒もトランプも、強くなるから。」

そんなカイを見て、思わず笑ってしまった。

「大丈夫よ、カイ。私は気にしないわ。」

「涼花……」

するとカイは、甘えるように、上目遣いで私を見て来た。

「ありがとう、涼花。」


そ、そんな瞳で見つめられると、お姉さん……

困るんですけど~~!


「なんか、今日は涼花に、甘えっぱなしだな。」

そう言って微笑むカイに、私は見とれていた。

長い睫毛。

白い肌に、サラサラの髪。

もうアラサーの私には、それだけで眩しい!!

「あっ、そろそろ帰りましょう、カイ。」

「ええ?まだいいよ。」
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