年下皇帝の甘い誘惑
カイとそんな日が来たら、私、上手に愛せるかな。

そんな事を思いながら、夜は過ぎて行った。


そして、その日は意外と早くやってきた。

「涼花。皇帝陛下から言付けです。」

「はい?」

アルッティさんが、私を廊下の隅に呼んだ。

「今夜、皇帝陛下は涼花を、ディナーに誘いました。いいですね。」

「ディナーって……」

「皇帝陛下と食事をするのです。ドレスはこちらで用意します。」

「ええっ!?」

突然のお誘い。

しかもドレス着るって!


「あの、アルッティさん。」

「何です?」

「正直、アルッティさんは、どう思っているんですか?陛下が私をディナーに誘うって。」

するとアルッティさんは、私の肩に手を置いた。

「先の事は考えないで。今は、皇帝陛下の意のままに。」
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