年下皇帝の甘い誘惑
「せっかく涼花とディナーを楽しめるんだ。ワインくらいいいだろう。」

いや、カッコいい顔で言っても、あなたお酒弱いから。

ビールでも1杯で酔ってしまうのに、ワインなんて飲んだら。

なーんて、私も明日は二日酔い、決定だわ。


「気にしないで。今夜は二人で楽しもう。」

カイが私の手を握る。

周りには、給仕の人がいるんですけど!

そして次々と運ばれてくる料理。

私のいない間に、こんな料理作ってたの?

テームさんを見ると、親指をグッとあげている。

いやいや、テームさんもカイの回し者?

私はカイの言う通り、このディナーを楽しむしかなかった。


「あー。満足した。」

カイがそう言うと、皆いそいそとカイの部屋を去って行く。

「涼花は?お腹いっぱい?」
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