年下皇帝の甘い誘惑
「えっ!ああ、うん……」

まさかこの後の事が気になって、控えていたなんて言ったら、どう思うだろう。

「そうだ。僕のベッドルームから、綺麗なモノが見えるよ。」

そう言うとカイは、私の腕を掴んで、隣の部屋に移動した。

その途端に、大きなベッドが目に入る。

うっ!

あからさまなベッドが、緊張を誘う。

「ほら、涼花。見て。」

そう言われて外を見ると、花火がぱぁーっと上がった。

「うわぁ……」

「アルッティに言って、上げさせた。君だけの為の花火だよ。」

胸がドキドキ言っている。

私だけに、花火を上げてくれるだなんて。


「嬉しい……ありがとう、カイ。」

「涼花。」

そして私達は、窓際でキスをした。

この前とは違う、舌を絡めるキス。
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