年下皇帝の甘い誘惑
「あのテーブルと椅子は、まだ使えるの?」

「ああ、時々使っているよ。休憩用にね。」

そして私は、ピンときた。

「じゃあ、あそこで朝ご飯、食べましょう。」

「えっ!?今から!?」

「大丈夫。私が特製のお粥を作ってあげる。」

するとカイの表情が、綻んできた。

「お粥か。懐かしいな。」

「でしょう?待っていてね。」

私は意気揚々と庭を出ると、キッチンに向かった。


キッチンでは、私の着ているドレスに、皆驚いていた。

「涼花!綺麗、そのドレス!」

「へえ。そんなドレスも、似合うんだな。」

レーナもパウリも喜んでいる。

「レーナ、エプロンを貸して。」

「何をするの?」

「陛下に、お粥を作るの。」
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