君の笑顔
「今日、昼ご飯一緒に食べれるよね?学食行こう?」

授業中に松田から紙がまわってきた。

でかいルーズリーフに、超小さく書かれてあった。

「うん、いいよ」

私も超小さく返事を書いて渡した。

「じゃあ、このまま学食行こうね」

またまた超小さく返事が書かれてあった。


その紙を、そのまま落書き紙にした。


先生の似顔絵を描いた。

松田が私の手元を覗き込んできた。

「そっくりだね」

小さい声で松田は呟いた。
< 122 / 289 >

この作品をシェア

pagetop