君の笑顔
すでにテーブルには水が用意されていた。

喉がカラカラだった私は、すぐに水を飲む。


…あれ?
飲んだ途端、体が…眠気が急激に襲ってきた。

私の目の前で静かに微笑む藤木…
まさかあんたが…

運悪く、ファミレスの店員は一人も近くにいない。

逃げようと思っても、体がいうことを聞かない。

藤木はがばっと立ち上がり、私の手をとって店を出て、車に無理矢理乗り込ませた。

次第に私の記憶は遠退いていった。
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