君の笑顔
「誕生日なんか祝ってあげようか?友達としてさ…」

窓の外を見ながら呟いた。


「本当!?いいの!?」

「誕生日」と「クリスマス」が一緒にされてしまっていた私にとって、誕生日を祝ってもらえることがすごく嬉しかった。


「プレゼント、用意するから考えといてね!」


そう言って松田は授業へと向かった。




一人になってから、いつもは感じない変な感覚に襲われた。

…うかれてる。

私、確実にうかれてる。

素直に嬉しいから。

誕生日を祝ってもらえるから。

それ以上に…松田と一緒だから…。

っていうか待てよ、なんで松田と一緒ってだけでこんなに嬉しい気持ちになるんだ?

ただ友達として祝ってくれるって言ってるだけなのに。

この気持ちは一体…
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