君の笑顔
着替えてるアキが聞いてきた。

そうだ…さっき頭の整理と心が満たされてしまって、松田からのプレゼントを開けてなかったんだ…

「今日…遊んだ子がくれたんだ…」

「あ〜あの男の子!?」

さっきまで着てたスーツを整えながらアキはキラキラした目で聞いてきた。


「なんだろう?」

松田からのプレゼントを開けてみた。


プレゼントは筆箱だった。

ピンクの、缶のペンケース。

かわいい。

勉強好きな私にぴったりだ。


「筆箱だ…。なんかもっと勉強好きになりそう!」


筆箱をそっと抱きしめた。



「その人とはなんもなかったの?」

アキはニヤニヤしながら聞いてきた。

「何も…ない…か…も…」

「なになに〜!?怪しいぞ〜!?」

私の頭をつっついて二人ではしゃいだ。
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