君の笑顔
「アキ…あのね、好きな人ができたんだ」

唐突に話を切り出した私にびっくりしながらも、嬉しそうな目で私を覗き込んできた。

「そうなんだぁ!誰なの??」

「昨日遊んだ子…」

報告だけなのに…照れてしまった。

俯く私の頭をつんつんとつっついてきた。

「由美かわいいの〜!」



夜景を見ながら二人でゆっくりと語った。

まるでその夜景は私の新しい人生の出発を見守ってくれるようだった。
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