君の笑顔
「よしよし…ねぇ、怖いと思うけどさ、メール送ってみたら?」

「えっ…」

アキの提案。


松田はどうやら私が中田先輩から松田の気持ちを聞いたことを、知らないらしい。


だから、私が変に意識したら逆におかしい。


「由美が今まで通りにしなきゃ。松田君のこと避けてたら、本当に俺のこと好きなんだなって思って余計に避けちゃうよ?」

そうだね…

またアキは私の背中を力強く、でも優しく押してくれた。

一歩踏み出そう。

思い切ってメールしてみた。



『今電話していい?』

って…
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