君の笑顔
「まぁ、それなりにね。見た目がかっこいいから時々不安になるけど…」

ふと横に座っている先生の目を見た。

先生は泣いていた。

私に見られて気づいたのか、慌てて涙を拭う。

「それにしてもお前はいろいろあったなぁ!今の彼氏と続くといいな!」

そう言って、先生は私に背中を向けた。

しばらく沈黙が続く。

先生と離れてしまう悲しさと、卒業の嬉しさで泣けてきた。

「おいおい、何泣いてんだよ」
「先生にはいっぱい迷惑かけたなぁって思って…」

一度緩んだ涙腺はなかなか元には戻らない。

先生は私に背を向けたまま、言った。

「またお前とバスケしたい…」
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