君の笑顔
第6章 深夜徘徊

居場所

勇人と別れてから、勉強をしまくった。

なんとか気を紛らわそうとしていた。

バイトは辞めていない。

勇人が身を引いた。

ずっとフリーターだった勇人は私と別れてからすぐに、就職したそうだ。

あれから、勇人とは一回だけ電話をした。

「就職、決まったから…」

「そっか…おめでとう」

「勉強頑張れよ、じゃあな…」

たったこれだけの会話だった。
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