ロミオとジュリエットは犬猿の仲

妬いてるの？

「あ！もうすぐ休み時間終わるじゃん！」


時計を見た彩が叫んだ。


「ホントだ、もうすぐ先生来るね！席着かなきゃ！」


私たちは自分達の席に戻った。


私が席に座り、次の授業の教科書の準備をしていると、
後ろから肩をチョンチョンと指でつつかれた。


「わ！な、なに！？」


驚きながら振り返ると、さっき話題の中心だった山田君が
少し驚いた表情でこっちを見ていた。


「ごめん、驚かせちゃった・・・？」


今度はすぐに申し訳なさそうな表情になり謝ってきた。


「あ、ううん！大丈夫だけど・・・何か用？」


もうすぐ先生が来るという緊張感からか、
自然と小声になってしまう。