ロミオとジュリエットは犬猿の仲
「いいから合わせろ!」


澪は小声で言うと
さっきのレオンさんと同じ様に迫って来た。


私はまた後ずさるとやっぱり外壁に阻まれた。


「澪・・・!何する気!?」


「黙ってろ・・・」


澪はそういうと両手を壁につけて
私の逃げ道を無くし、顔を近づけてきた。



・・・っ!

怖い・・・!

でも、澪なら・・・


私はギュッと目を瞑り覚悟を決めた。


少しして澪が言った。


「これでわかったか?」


レオンさんは悔しそうな表情をしてから
何も言わずにその場を去って行った。


「・・・これで多分大丈夫だろ」


澪は言いながら私から体を離していった。


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