ロミオとジュリエットは犬猿の仲
城坂さんは少し間をおいてから。


「本気で好きだったわけじゃないのかもしれません・・・」


「そう、なの・・・?でもさっき澪にキスしようとーーー!」


「また・・・」

・・・?


「また、ジュリエットになるチャンスを奪われたって思ったんです・・・
それで暴走しました・・・」


城坂さんは急に立ち上がって私に向き直った。


「すみませんでした!」


「え!?」


「今になって冷静になりました。
こんな中途半端な気持ちなのにお二人の邪魔をしちゃって!」


「え!?邪魔って別に・・・!そんなこと!」


私と澪は付き合ってる訳でも好き同士でもないのに・・・


「お二人がまだ付き合ってないってことはわかってます。
でも、好きなんですよね?日代先輩のこと!」


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