ロミオとジュリエットは犬猿の仲
「え・・・!?」


「そういうのはホントの愛じゃないし
恋じゃないって言ったんだ」


「でも、だからその・・・ロミオ先輩が好きです!
なのになんで・・・」


彼女はさっき言ったようなセリフを
また大きな声で言った。


「・・・・・・」


しばらく沈黙した後、
彼女はうつむきながら言った。



「そっか・・・そうですよね・・・」


もう少しマイルドに言うべきだったか?


少し申し訳ない気分だけど、
だがこういうのははっきり言わないとだしな。


「確かに・・・相手の頼みを聞いたり
与えるだけが愛じゃないですよね!」


「え・・・そっちじゃなくて・・・」



「私わかりました!
ロミオ先輩ありがとうございます!」



「ど、どういたしまして・・・?」



「それじゃあ!ロミオ先輩!また!」


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