ロミオとジュリエットは犬猿の仲
「いえ、別に~?そういえば
今日は梨恵ちゃんのご両親旅行に行ってるって言ってたわね・・・」


「え、梨恵んち今日親いないのか?」


「変なことはするんじゃないわよ?」


「しねーよ!!」


そう言い残すと俺は自分の家を出て
すぐ隣の梨恵の家の玄関の前に立った。


「全く・・・」


俺はチャイムを鳴らし、
しばらく待ったが誰も出てこなかった。


「なんで出てこないんだよ・・・」


チャイムを連打で押すと、
やっと玄関のドアが開いたと思ったら
そこには毛布をかぶった梨恵らしき人物が立っていた。


「な、なにやってんだお前・・・?」


「・・・・・・」


「まさか俺をビビらそうとしたのか?
バッカだな~!そんな程度で俺がビビるわけ―――」


言い終わる前に
何故か梨恵が俺に飛びかかって来た・・・、
というよりは抱き着いてきた。


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