キミと、光の彼方へ。
私は部屋の隅にある小さな勉強机の上に目を向けた。

写真たてがあり、そこには家族写真が飾ってある。

私の大切な思い出。

大切な記憶。

それをなかったことになんか出来ない。

だからこそ、我が家に新しい風を吹かせようとする人間は許せない。

とは言っても、そんなことばかり言っていられないのも事実。

私は養ってもらっているし、それで今の生活があるのだから。

父を失くした痛みを乗り越えて新しいものを受け入れる強さを持つ。

それが当分の課題になりそうだと私は思った。


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