キミと、光の彼方へ。
私はバテ気味の砂良を見送った後、すぐさま高校ごとのテントに向かった。

広い更衣室がないため、テントを張り、そこで選手たちは休んでいるのだ。


「あの...すみません」

「はい。...って、桑島さんじゃん」

「部長さん、お疲れ様です。県大会出場決定おめでとうございます」

「ありがと。でも、おれのことはどーでもいいでしょ?海里を探しに来たんじゃないの?」

「はい...」

「海里なら、さっき会沢さんとどっか行ったよ。なんか海里からただならぬオーラを感じたからまさかとは思うけど...」


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