キミと、光の彼方へ。
私はそれを聞いて駆け出した。

ダメだ。

ダメだ。

ダメだ。

私が気持ちを伝える前に、会沢さんに告白してオーケーもらってしまったら...

そしたら、もう......

もう私は......

海里の側にいられなくなる。

そんなの嫌だ。

だから、私はこのままじゃダメなんだ。

会場内をぐるぐる走り回った。

スマホに何度も電話した。

だけど、海里はどこにもいないし、電話に出てもくれなかった。

会場から出ると地頭上直射日光を浴び、全身から汗が吹き出るくらい暑くてふらふらだった。

こんな暑い中、水も飲まず、浴びずにいたら干からびてしまう。

意識が朦朧としてくる。

瞼が痙攣し、閉じてしまいそうになる。

私...倒れちゃう......。

そう感じた、次の瞬間。


「珠汐奈!」


私の名前を呼ぶ声がした。

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