キミと、光の彼方へ。
バイトが終わり、1人で海を見に来た。

碧海くんはここ最近来ていない。

きっと忙しいんだろう。

しかも真面目だって言ってたし、練習頑張ってるんだろうな。

私は、越える壁が1つ無くなったよ。

私の意に反して粉々に壊されてしまった。

だから、もう、どうしていいか分からないんだ。


「はぁ......」


ため息は夜空に吸い込まれていった。

それなら、私の心も丸ごと吸い込んでくれたら良いのにと思ってしまう。


そして、そんな感情を引きずったまま、夏祭りの日を迎えた。


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