キミと、光の彼方へ。
「好きだって...伝えようとしたの。でも...でもね、海里は......私が傷付くからって......好きだって伝える前に......私の言葉を防いだの。私の想いに......答えられないってことだって、改めて分かった。ダメだって分かってたのに...それでも...それでも諦められなくて......伝えたくて......。でも、私がそんなこと言おうとしちゃったから......なんとなく会いづらくなって......電話もメールも出来なくて......。海里が......海里が...私の側からいなくなっちゃったみたいに思えて......もうどうすればいいか分からない。分からなくてずっと...ずっとずっと不安に押し潰されそうで、毎日苦しくて...苦しくて......。それでも、ちゃんとしなきゃって必死で......。私......どうしたらいいかな?」


碧海くんは何も言わない。

きっとお手上げ状態なんだ。

そりゃあそうだ。

急にこんな重苦しい話を聞かされたら誰だってそうなる。

この前はお腹抱えて笑ってたと思ったら、次会ったときには泣いてて、爆弾を投げつけたなんて...最低だ、私。


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