キミと、光の彼方へ。
「砂汐奈、邪魔しないの。帰るよ」

「ええ~、やだぁ!海里くんともっとお話ししたい~」

「わがまま言わないで。ほら」

「やだ~!」


砂汐奈は海里の後ろに隠れた。

こうなったら置いて帰るしかない。

だって、海里の前で今の私は普通でいられないから。


「お姉ちゃん先帰るね」


といい、倒れた水桶に手を伸ばした、その時。


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