キミと、光の彼方へ。
その言葉で魔法が解けた。

自分の呼吸が聞こえ、心臓がドクンドクンと激しくポンプ機能を動かしているのが分かる。

震える手で水桶を拾い上げて立ち上がり、2人の方を向いた。


「分かった...」


私がそういうと、砂汐奈は跳び跳ねて喜んだ。

私はまた海里と向き合うことになった。



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