キミと、光の彼方へ。
―――ピッピッピッピッ!


校庭に足を踏み入れた途端にそこは戦場と化した。

ホイッスルの音が四方八方から聞こえてくる。

3分の1ずつをサッカー部、野球部、陸上部で使っているようだが、陸上部は人数が少ないせいか、サッカー部に押され気味に見えなくもない。

そこは気にしないでおくことにして、私は彼を探した。

というのも、あのセットらしきものが見当たらないし、どこにいるのか遠目からでは見つけられないからだ。

サッカー部の、うさぎの真似をしたようなぴょんぴょんトレーニングの間をぬって、恐る恐る校庭を横断し、辺りを見回す。

と、その時だった。


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