キミと、光の彼方へ。
「これでよしっと。桑嶋さんは大丈夫......じゃねえな」

「えっ?」

「ここ、擦りむいてる。ごめんな、俺のせいだ」

「そんなことないよ。庇ってくれなきゃ私ボール当たって脳震盪とかなってたかもしれないし...」

「とにかくだ。保健室行って手当てしてもらおう。...立てるか?」

「あ、うん」


私は碧海くんの手を取り、立ち上がった。

その瞬間、何か背中に異変を感じた。


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