キミと、光の彼方へ。
「桑嶋」

「何?」

「俺さ、桑嶋の当たり前になりたい」

「えっ?」


碧海くん、何を言っているんだろう。


「ただそれだけ言っとく」

「はぁ...」


意味不明だ。

分かるようで分からない。

掴めそうで掴めない。

まさに帆栄くんは、雲のような人だと思った。

そして、その雲は大海原と溶け合い、大きな空を浮遊することになるのだった。

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