キミと、光の彼方へ。
―――タンタンタンタタタタタ...


バーに向かって一直線に走ってきて、力強く踏み込んだと思ったら軽々とバーを越えてマットに吸い込まれていった。

彼はそれを何度も繰り返す。

何度も何度も跳んで、その先の景色を見に行こうとしている。

変わらないもの、

それは......あった、みたい。

彼は変わってない。

自分の弱さに押し潰されそうになりながらも、幾度も壁を越えて来た彼は変わってない。


< 195 / 300 >

この作品をシェア

pagetop