キミと、光の彼方へ。
女子3人が泳ぎに行く中、男子2人と私が取り残される。

私はなんとなして1人になりたくて、海里に話しかけた。


「海里はいかないの?」

「練習がてら向こうで泳いでくる。碧海も来るか?」

「もちろん、いってやる!おっしゃっ!今日こそ勝負だ」

「勝負するつもりはないが...」

「んだよ、いいじゃねぇか。海里と俺しか男いねえんだし。男同士の勝負ってことで」


海里は聞いていられないって感じで海に向かって飛び込むと、波を掻き分け泳ぎ始めた。

それを追って彼が飛び込み、陸の上では見せない豪快なフォームで泳ぎだした。

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