キミと、光の彼方へ。
「桑嶋」

「何?」

「俺さ、気づいてるからな」

「何を?」


聞くまでもない。

自分でも分かってる。


「桑嶋が俺の名前呼ばねえの」

「......」

「否定しないってことは、やっぱり自覚あるんだな?何でなんだよ?考えても考えても理由がわかんねえんだよ。普通に接してるように見えて実は違うって、意識して呼ばねえって、そんなの意味不明だ。俺には理解できねえんだよ。教えてくれよ。なぁ......桑嶋」


と、その時だった。


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