キミと、光の彼方へ。
エピローグ
「次、桑嶋さん」
「はい」
夏休み最終日。
私はまた面談室に来ていた。
しかも今日は三者面談で、父も一緒である。
「えーっとですねぇ、桑嶋さんは確か取り敢えず大学進学を目指すということでしたよね?」
私は先生の目を見つめた。
急に見られて驚いたのか、先生は慌て、手元にある模試の成績を見るふりをした。
「私、看護師になります」
「へっ?」
「えっ?!」
これには先生も、ここに来るまで何も聞かされていなかった父も目を丸くした。
「私の母は昔から病気がちで、入退院を繰り返していました。そんな母の力になれることを私はずっと探していて、見つけたのに自分には無理だと今まで諦めていました。本当はやりたいこともやらなければならないことも分かっていたんです。すごく...すごくすごく遠回りしましたが、もう諦めません。私は母のために、そして病気で苦しむ人のために働いて、その人達の力になりたい。患者さんの心に寄り添って笑顔を分けてあげられる人になりたい。そう思い、決心しました」
「はい」
夏休み最終日。
私はまた面談室に来ていた。
しかも今日は三者面談で、父も一緒である。
「えーっとですねぇ、桑嶋さんは確か取り敢えず大学進学を目指すということでしたよね?」
私は先生の目を見つめた。
急に見られて驚いたのか、先生は慌て、手元にある模試の成績を見るふりをした。
「私、看護師になります」
「へっ?」
「えっ?!」
これには先生も、ここに来るまで何も聞かされていなかった父も目を丸くした。
「私の母は昔から病気がちで、入退院を繰り返していました。そんな母の力になれることを私はずっと探していて、見つけたのに自分には無理だと今まで諦めていました。本当はやりたいこともやらなければならないことも分かっていたんです。すごく...すごくすごく遠回りしましたが、もう諦めません。私は母のために、そして病気で苦しむ人のために働いて、その人達の力になりたい。患者さんの心に寄り添って笑顔を分けてあげられる人になりたい。そう思い、決心しました」