キミと、光の彼方へ。
「う、うんっ!」

「何?」


急に咳払いをし出した。


「俺もあと3本やったら終わりだ。だから、一緒に...」

「一緒に帰ろう。だから、早く納得いく飛躍見せてよ」

「よしっ、頑張る!」


帆栄は、太ももをバシンと1回、顔を2回叩くとスタートポジションに戻った。

空気を目一杯吸い込み、肺を膨らませ、酸素を全身に送る。

力がみなぎり、呼吸が整ったところで...走り出す。


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