キミと、光の彼方へ。
「珠汐奈っ!」

「えっ?」

「えっ?じゃねえよ!ほら」


私の前に両手を出してくる。

確か去年もこんなことがあった。

変わらないなぁ。

いや、でも、変わった。

変わってた......

私達の関係性。


―――バシンっ!


それは水しぶきのように大きく、どんな音よりも心臓に悪いのに、どんな音よりも私の体を熱くさせた。

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