キミと、光の彼方へ。
3年の先輩に宥められてやっと我に返る海里。

おかしい...。

今日の海里はなんだかおかしい...。

こんなに熱くなる海里を私は見たことがない。

私は...知らない。

知らなかったんだ。

ならば、私は海里の何を知っているのだろう?

疑問やたくさんの灰色の感情が、胸の中心で渦を巻く。

その渦に飲み込まれたら、私は陸に上がって来られなくなる。

苦しい......

胸が苦しい......。

苦しくてたまらない。

そして...思う。

私はやっぱり...

海里が好き。

だから、これは...嫉妬、なんだ。


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