キミと、光の彼方へ。
水泳部の練習は体育館や校庭の隅で行われていた。

泳ぎの練習は出来ないから、筋トレだったり、走り込みだったり、体力作りの意味合いが強い。

その様子を私はたまに盗み見していた。

海里のことが気になって仕方がなかった。

海里が海里でないような状態だから、私はとにかく心配で心配でたまらなかったんだ。

そんな彼を追ってしまう私もどうかしているとは思う。

しかし、私は自分のことは棚に上げて、自分の視界に入らないようにしていた。


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