キミと、光の彼方へ。

「ふーっ...」


海のそばの家に帰る道のりで私は何度もため息をついては空を見上げた。

梅雨入りが近づいてきていて最近の空はずっと悲しそうにしている。

空は私の心を映しているように思えて少しだけ鼻の奥がつんとした。

潮風に吹かれ、揺られて揺れて。

私はいつも以上にのろのろと足を1歩また1歩踏み出す。


「どうしたらいいのかな？」


このままは嫌だ。

でも傷付きたくない。

私の感情は身勝手で、わがままで、全然筋が通らない。

答えをわざと出さないで、同じところを行ったり来たりしている。

正解はなくて考えても仕方がないことを考えてるって自分でも分かってる。

分かってても出来ない。