キミと、光の彼方へ。
「柳生さん、今日もお疲れ様です」

「あおちゃん、今日も来てくれてありがとね」


碧海くんはパートさんと呑気に世間話をしている。

私はそれをBGMにせっせと手を動かした。

無心に作業をすることで、何もかも忘れることが出来る。

何もかもなくなって心が軽くなったその時が私は1番好きかもしれない。

無に溶け出したくなる感情はいつだって消えない。

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