キミと、光の彼方へ。
待っていれば雨が止むかなと思い、私は勉強をしながら図書館で雨宿りをした。

しかし、1時間経ってもいっこうに止みそうになかった。

濡れて帰るか...

諦めて再び昇降口に向かい、ローファーを履いたらすぐに飛び出した。

走って走って走って...

とにかく少しでも濡れないように自分の中での全力疾走をした。

はぁはぁ...。

運動不足のせいで1分も経たないうちに失速した。

やがてもうどうでも良くなり、いつもよりも速度を緩めて歩いた。

悲劇のヒロインの真似みたいだ。

雨に打たれて1人で悲しんで。

全部自分のせいなのに、誰かのせいや世の中のせいにして、自分は可哀想な人間だと思うことで、不思議と満足できる。

ネガティブに考えることに慣れて、依存して、それを快楽に変えて......何が楽しいんだろう。

自分の心に従うって、そう決めたのに...。

どうして?

どうして私は

出来ないの?

どうして......なんだろ......

どうして...

どうして...

いつも私は......

苦しいんだろ?


「どうして...」


そう呟いた直後...。

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