キミと、光の彼方へ。
「うわっ!」


砂汐奈が玄関でしゃがんで待っていたのにびっくりして、思わず大声を出してしまった。


「おっかえりーお姉ちゃん!ずっと待ってたんだよぉ。今日の晩ごはん、何ぃ?」

「今日は焼そばかな。冷蔵庫に残ってるものいっぱい入れて作るよ。残しちゃダメだからね」

「わかったぁ!じゃあ、さゆもお手伝いするね~」

「うん、ありがと」


こんなに温かいありがとうを言えたのは久しぶりだった。

自分が何に悩んでいるのか分からなくなるくらい、心がぽかぽかしていた。


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