キミと、光の彼方へ。
「砂良が言っているのは会沢さんのことだろう?生憎彼女には水泳部以外で好きな人がいるらしい。この前、女子の先輩とたまたま話しているのを聞いた。だから彼女とは別に何もないし、これからもない。そもそも俺は今、水泳にしか興味がない。それが答えだ」


海里はそれだけ言うと弁当を半分以上残して蓋を閉め、リュックやバッグを持ってさっさと教室を出ていってしまった。

これにはさすがの砂良も驚いたようで、私に勢い良く頭を下げた。


「ごめんっ!海里のこと怒らせちゃった!」


私って、人に謝られてばかりだ。

ごめんごめんって。

それで、いつもいいよいいよって返す。

自分が傷付かないように黙ってるくせに、相手や周りを傷つける。

最低だ...。

私、心底最低なヤツだ。

私こそ謝るべきだ。


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